住所不定有職/いとう みな

アラサー会社員の個人的見解

田舎は滅びたほうがいい

公の場では言いづらいけど、田舎は消滅したらいい、と10年くらい前からずっと思っている。

田舎の生活を維持するのにはコストがかかりすぎるからだ。人口減少時代に田舎に住み続けたいなんて、贅沢だよね。

そう考えるようになったのには、もちろん理由がある。


祖母の家は山間の典型的な過疎地域にあり、近くに電車なんて通っているはずもなく、バスも1時間に1本くれば良いほうだろう。新聞や郵便が自宅に届かないこともあり、そんなときは中継地点になっている小さな商店まで徒歩で取りに行く。15年くらい前までは携帯電話の電波も届かなかった。

夏休みやお正月、遊びに行くたび不思議で仕方がなかった。どうしてこの人たちは、もっと便利な場所に住まないんだろう?カブトムシがいるから?


中学生くらいになって少し知恵がつくと、ますますそう思うようになった。市町村合併を繰り返しても財政は改善せず、人口流出も止まらない。商店街が賑わっているところを見たことがない。交通機関は都会で得た利益を投入して不採算路線を維持している。少子化で土地は余っていて、大きな屋敷に老人だけがぽつんと住んでいる家がいくらもある。車がないと生活できないから、年老いても運転をする、事故も起こる。


私自身はいわゆるニュータウンの生まれで、すごく田舎でも都会でもない中途半端な場所で育った。だから強く思う、田舎よ安らかに消えなさいと。

都会育ちの人は、「地方には固有の文化が…」と思っているかもしれないけど、大した違いなんて本当はない。是非とも守りたい文化があるなら、登録無形文化財として保護してくれ。

「先祖伝来の土地が…」と地方の人は言う。先祖はどうしてもその場所を開墾しないといけない強い理由を持っていましたか?その理由をあなたに説明してくれていますか?その理由は現在でも有効なものですか?


「地方の人は固まって住めばいいのにね 」と飲み会で話したら、無知な私に先輩が「コンパクトシティだね」と教えてくれた。

調べて見たらまさに、この理論でした。確かに去年、富山に行ったときトラムや富山キラリなどが面白いと思いました。1970年代から言われていたとは…やはり凡人の脳で思いつくことは既に提唱されているものなのね。

https://money-property.com/fudousan/compactcity/


ただ、この失敗理由がひどい。本気度が足りなすぎる。中国や旧ソ連みたいに強制移住させろとは言わないけど、もうちょっと公的に取り組まないと中途半端に終わって赤字が膨らむだけですよね。


・土地が安くて売っても住み替えられない

→高速道路とかダムを作った時代には高額で土地を買い占めて強制退去させてたくせに何を言っているんだ。行政は適正価格で買い上げなさい。


イオンモールが郊外にできてしまった

→工業団地だの作って工場を誘致していた時代には(以下略)。税金安くして土地も値下げして企業と談合して適切な場所に作ってもらってください。